国宝源氏物語絵巻

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約1年前から取り組んできた模写(現状模写)の制作が一段落。
自分の作品制作や仕事の合間にこつこつと進めてきたので実質制作時間は短いが、それでも開始してから約1年を要した。

僕が担当した場面は、五島本(五島美術館所蔵)の 国宝源氏物語絵巻 第四十帖 御法(みのり)第五紙 詞。(御法とは、「仏法」に敬称をつけた言葉。意味も「仏法」に同じ。)

この場面、源氏最愛の女性、紫の上が明石中宮と源氏に見守られながら他界する場面。悲しみのあまりに茫然自失する源氏と夕霧の父子は、涙をとどめ得ず。前太政大臣や冷泉院の中宮をはじめ、弔問は絶えず、どの人も深い悲しみに閉ざされ、悲しみに暮れるというクライマックスの場面。
そのため、かな文字は終盤にいくほどか細くなり、また狭い行間にさらに文字が書き連なり、悲しみを痛切に表現、演出されたものらしい。

制作にあたっては、通算4度の国宝を直に見学する「特別観覧」というものもあった。実物を、しかも国宝を美術館の完全防備なガラスケース越しでは無い状況で観ることが出来る機会なんて、後にも先にも二度と無いことでしょう。

兎にも角にも重責から解放された嬉しさ。現在は表装をするために職人さんの元へ。僕は制作過程の資料作成中です。
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by zeno1016trp | 2009-04-30 01:14 | 制作日記

森田画廊においてのグループ展『ミニアチュールとガラス絵展』【至2009年4月1日(水)~4月18日(土)】が終了しました。

どうもありがとうございました。
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by zeno1016trp | 2009-04-25 22:56 | 展覧会の案内