1月27日、小文間植生研究部の活動日だった。

この日は30枚程の同定木札に樹名を墨書きをした。前回までは杉檜だったが、今回は米松材を使用した。杉檜と違い墨の乗りが悪く、濃い色が出にくかったことが残念だ。
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関出先生によると、古くは、表札の墨書、屋外用相撲力士名の墨書等、酒を用いて墨を摺っていたようだ。定着が良くなり、将来的に板の表面がやせても墨書部分は丘になって残るという。また、軸物の箱書き(桐材)や蓋裏に"認書"を記したり"押印"する際、押印する箇所を事前に粗塩にて板面を擦っておくと印影が美しく定着するそうである。今回用いた米松材の場合、樹脂分が邪魔をして墨色が濃く出なかったことが考えられるため、あらかじめ木の表面を細かめの研磨ペーパーで荒らしておいてから墨書きをする方法もあるというアドバイスもいただいた。
次回は各々の樹木に設置する予定。
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後半は、ズミ(桷/酢実)、キミズミ(黄実桷/黄実酢実)を実験園に定植した。竹根との奮闘だったが、西側に4本、東斜面に6本を植え付けた。次回はエンジュを定植する予定。

『 酢実(ズミ)』
  □英名: Malus sieboldii
  □科名: バラ科リンゴ属
  □別名: コリンゴ、コナシ、ミツバカイドウ
 
高さ5~8mになる落葉小高木。枝に刺有。秋に赤い実。樹皮は染料材(染み)。 
日当たりのよい湿った土地を好む。
キミズミは黄色い実。酸っぱい実で果実酒にもなる。
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                *

しばしば、愛車で「ジョイフル本田」に行く。
日本で一番大きいというこのホームセンター。いつも利用する茨城県の守谷店は"東京ドーム2.5個分"、自動車が2600台止められることが出来るようだ。

僕にとってホームセンターはテーマパークのようなもの。何を買うでもなく楽しむことが出来る、至極のエンターテイメント。一日滞在しても飽きが来ないのだ。
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by zeno1016trp | 2007-01-30 12:00 | 植生日記

凝縮された衝動

1月14日、新橋に於いて、奈良県在住の美術作家、三瀬さんのお誘いを受けて京都の作家さんや研究者を目指す学生さんと飲む機会があった。その中には、三瀬さんを始め山形出身の作家、佐藤君、日本画ジャックのメンバーで「アートインタラクティブ東京」で展示をされていた菅原さん等が同席していた。顔合わせ的な様相もあったが、次第に和やかな雰囲気に。様々な会話を楽しんだが、実に刺激的な時間を過ごす事ができた。

特に、話題が「古色(こしょく)」に及んだことが興味深かった。
過日の植生研究部活動の「草木工房」見学によって「色」という言葉に敏感になっていたこともあるのだろう。僕自身、意味合いが異なるが「褪色(たいしょく)」という語彙や「古色」という語彙が僕自身の今後のキーワードになるように感じていたため驚きの思いもあった。実際に、何か面白いことが起こり得る可能性を含んだ話題だったのだ。
さらに、この「古色」という話題が"展示開催"という方向に向かった時、「この場にいる人たちと何かを遂行したい」、「何かを創り上げたい」と強く感じた。


翌15日は、その「アートインタラクティブ東京」において、菅原さんご本人と三瀬さんのクロストーク(対談)の聴講。
この日は飲み明けの上に朝から仕事。仕事を上がるとマイカーを飛ばしてアートインタラクティブのある新橋に直行した。僅か30分の聴講だったが、自分でも判らない何かに引き付けられるように都内に向かったんだ。
その後、同じく聴講に来ていた佐藤君と連日の飲みに。興奮覚めやらない前日の影響か盛り上がり、二夜連続の終電帰宅となってしまった。笑
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二夜連続の数時間の対話の中で、僕の創作意欲は否応無く掻き立てられたのだった。
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by zeno1016trp | 2007-01-20 00:00 | 制作日記

天候がよく、麗らかな一日だった。
小文間植生研究部の活動の一貫として、「草木染め」という天然染料染色の第一人者である山崎和樹さんの神奈川県、草木染研究所柿生工房(草木工房)を訪ねた。山崎さんは、「草木染め」という天然染料の染色方法によって身近な環境の中で出来る染色を研究、普及活動をされている。
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この「草木染め」という染色方法は、植物の葉、枝、幹、樹皮や根などに含まれている色素を抽出し、糸や布を染める伝統ある染色法である。ちなみに、この「草木染め」という言葉は、山崎さんの祖父にあたる山崎斌(あきら)さんが生み出した言葉だという。また、父の山崎青樹さんは群馬県重要無形文化財指定者であり、草木染めに関する著書が多い。文字通り、天然染料、染色を研究されている一家なのだ。
山崎さんの主な著書は、『草木染 麻を染める』美術出版社、『草木染 四季の自然を染める』 山と渓谷社、『学校は草木染の素材の宝庫』 農文協、『自然の色を楽しむ やさしい草木染』 日本放送出版協会など。山崎青樹さんと山崎和樹さんの著書

                *

この日、長時間にわたって山崎さんに草木染めに関する説明をしていただいた。
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畑を始め、ご自宅敷地内に植生する染料植物の見学説明から始まり、実際に抽出した草木(天然染料)の閲覧、そして染めた糸やシルクの閲覧、乾燥させた染料の閲覧等。さらには、解説の合間に、(僕らの専門が絵画のため)紙に染める染料の可能性について等の会話も交された。

特に、染色された糸やシルクの色彩は非常に艶やかだった。天然染料のみで、色幅がこれほどまで生み出せる事に驚いた。
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「草木染め」は、染色の過程を通じて自然植物の美しい姿を観察する事が出来るという。土に触れ、種を蒔き、植物を育て、それらの数多の植物から天然染料を収穫して、ようやく染色することが可能となる。このような四季を通じた自然環境の関わりから享受できる自然の美意識に、尊さを禁じ得ない。

また、近年、国内外において地球環境の悪化が叫ばれ始めている。このことから、天然染料、天然繊維を使った草木染めが『いかに環境に適した染色方法であるか』という事を山崎さんから話を聞くことができた事は非常に意義があるものだと思った。実際、科学合成による染料や絵の具を含む塗料など人体や環境に害を及ぼす素材が蔓延する昨今、この体験は今後自身の中においても昇華すべき課題であるように思えた。


非常に充足感を感じ、また様々な事を考えさせられる一日だった。
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by zeno1016trp | 2007-01-07 12:00 | 植生日記

謹賀新年

謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

                *

年末年始は静岡の実家に車で帰省し、5日間で約450km走行した。
帰省ラッシュを避けて高速を使わず、国道6号、靖国通り、国道246号を経由して地道に下道(片道140~150km)を走った。早朝に出たこともあり道は空いていて、4時間ほどで到着する事が出来た。帰りは多少の渋滞も有り約5時間。


実家では家族と共にゆっくり過ごした。もちろん妻の実家に於いても。
久し振りに義父と遅くまで晩酌を楽しむ事が出来た。

元日、妹夫婦、1歳3ヶ月の甥を連れ、僕たち夫婦が挙式を上げた「箱根神社」へ初詣でに出掛けた。
境内は2日からの箱根駅伝のため、この日に殺到した多くの参拝客で賑わっていた。渋滞にも巻き込まれ帰宅時には夕刻になってしまったが、建物全体が朱色で覆われ、荘厳な雰囲気を呈する箱根神社はとても美しかった。

箱根神社の側から望む事のできる芦ノ湖も、映り込んだ夜景によって静かに煌めいていた。
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東京に戻る日の朝には、妻の実家の裏山の小さな神社にも手を合わせた。この神社は社殿に向かって手を合わせると、後ろに聳え立つ富士をも拝むような位置に存在している。また、この神社の格子から見ることのできる「絵馬」が味わい深い。全体が非常に小さな建物だが、歴史の深さを感じることのできる様相を呈している。
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                *

ゆっくり過ごした年末年始だった。ただ、まだ正月の気分が抜け切れていない。けれど早速、制作活動に励む予定です。

またこのblogにおきましても、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。       2007年1月
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by zeno1016trp | 2007-01-05 14:37 | 帰省日記