第5回 小文間植生研究部

今日の午前は新設したばかりのサークル、『小文間(おもんま)植生研究部』の活動があった。この日で5回目の活動。(この小文間という語は、大学所在地である「取手市小文間」という地名から名付けたもの。)
新入部員も3名増え、メンバーが11名になった。俄かに活気付いている植生研究部である。


今日は二時間かけての同定調査、そして一時間の記録写生という流れだった。
同定作業では、相変わらずブナ科シイ属の「マテバシイ」、「スダジイ」、「ツブラジイ」が多いものの、新たに「ヤマモモ」、「クスノキ」、「ヒサカキ」、「ケヤキ」を見分ける事が出来た。この他に、落葉樹である「トチノキ」、「ネムノキ」を確認。
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現在の植生研究部における同定調査の際、ガイドブックや図鑑を片手に、まず葉の形状から樹木を選別していくのだ。葉の形状は、『単葉か複葉か』、『対生か互生か』、『鋸歯か全縁か』、『落葉か常緑か』、という段階を踏んで見分けていく。
さらに葉の形状を選別していくことに加えて、『樹皮』や『樹高』、『実(果実やドングリ)』の印象で選別していくこともある。

似たような形状の葉が多く、似たような印象の樹皮ばかり。玄人が見たらすぐに選別出来るものばかりなのだろうが、なかなか難しい。

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自然と対峙していると、アニミズム的な畏敬の念のような気持ちが生じてくる時がある。
自然と対峙することで、その地の風土や環境とも向き合っているからだろうか。

それらから生じた副産物的視点から、自国で活動している自己と作品を、ひいては日本の文化そのものを見つめ直し、そしてまた違う角度から再アプローチできるのではないかと考えている。
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by zeno1016trp | 2006-10-30 01:31 | 植生日記

ex-chamber music

人が一人やっと通ることができるくらいの幅だったろうか。
仄かな明るさを頼りに、 細い階段を下り、茶褐色に色付いた木製の扉をそっと開いた。

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其所は高円寺駅から程近い、地下のライブハウス、『高円寺ペンギンハウス』。70年-80年代の香りが漂うこのライブハウスにおいて、インディーズのバンドのライブが夜な夜な行われている。

火曜日の晩、『ex-chamber museum』というアートブログでお馴染の幕内政治さんが、ご自身のバンドのライブに招待して下さったのだ。
その名も、『ex-chamber music』。"ジャズ・ファンク"を主に演奏するバンドであることを聞いていた。
幕内さんのライブ演奏を聴くのは今回が初めてだった。

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梁には大きな長方形のスピーカーが二つ取り付けられ、右側の壁にはぐるぐる巻きになったコードや垂れ下がったコードが無造作に掛けられていた。
演奏スペースの両脇にはアンプや機材、ピアノが置かれ、観客席の上の古めかしいシーリングファンはくるくると回っていた。
そして横に列を為したスポットライトが、天井からステージを照らしていた。

ふと左の壁面に目を遣ると、「キース・ヘリング」らしき絵が飾られていた。背景の青いその絵は、深く渋い色彩の多いライブハウスの中に、一際映えて見えた。
柱には額に入れられたポスターの英字が、右斜め上に走っていた。このポスターの額はアクリルだろうか、映り込んだ室内のライトが混在しながらマーブリングしていた。


チューニングが始まり、室内灯が落とされ、スポットライトがステージを照らした時、ライブが始まった。演奏が始まる頃には、小さなライブハウスは多くの観客でいっぱいになっていた。

ライブは最高に格好よく、終始ノリノリだった。
アップテンポの曲からインストロのしっとりしたナンバーまで、45分ほどのライブはあっと言う間に感じられた!
幕内さんの6弦ベースも素晴らしかった。その腕前は凄いもので、正直感嘆しきりだった。

俺の体は自然と小刻にリズムをとっていた。
まるで音の振動は空気を伝って俺の身体に触れ、身体そのものが演奏音の中に融解してしまったような気持ちがした。俺自身、美術の世界へ足を踏み入れる以前は音楽一片倒だったが、その当時の記憶まで呼び起こされるものでもあった。

また機会があったら是非、音楽好きの作家を引き連れて"ex-chamber musicの音楽"を聴きにいきたいと思った。
生の演奏はいい。そして生きた音楽は本当にいい。


■ex-chamber music■
幕内政治:bass http://ex-chamber.seesaa.net/
沼直也:drums http://www.jah.ne.jp/~networld/naoyanuma/
矢吹卓:keyboards http://www.ismusic.ne.jp/t.yabuki/
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by zeno1016trp | 2006-10-30 00:30 | 音楽日記

展示のご案内です。
日本画の公募団体の一つである「創画展」に作品を出品します。
題名は「錯綜の刻」、200.0cm×200.0cmの作品です。
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どうぞご高覧下さい。
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  『第33回 創画展』

  会期:東京展 10月17日(火)~10月31日(火)
     会期中無休  午前9時~午後4時半まで。(最終日は入場1時まで2時終了)
     ※観覧料 有料
  会場:東京都美術館(台東区上野公園)   
  創画会ホームページ
  
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ここ数年の公募団体展出品は、個人的な事情が重なり、出品と不出品の交互という状況だった。

今回の団体展出品に関しては、自分なりに考えを重ね、出品という形に至った。今後もこのような過程があると思うが、時間をかけてゆっくり考えていきたいと思っている。


— しかし、自分にとって「制作」と「発表」の意欲はまだまだ"ふんだん"にある。様々な事象において、学びたいという欲もある。やりたい事も山ほどある!
その気概だけでも久遠に保ち続けられるよう願い、"30"という区切りを再出したいと思う。
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by zeno1016trp | 2006-10-17 02:59 | 展覧会の案内

富士

日記を更新出来ないまま、2週間が経過してしまった。この期間にパソコンに向かうことはあったが、なかなか日記を書くことが出来なかった。
制作の方は、先週に一区切りついたが、まだ年内に二つのグループ展を残している。
旅記を含めて、少しずつ更新していこうと思う。

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先週末、理由は特に無かったが、連休を利用して静岡に帰省した。
前日に初冠雪を迎えた富士は、青々とした山肌の頂にうっすらと雪化粧を見せてくれていた。

— 東京に戻る日の朝、妻そして妹夫婦と共にドライブに出かけた。
そして、富士の美しい英姿を間近で観るために、車を富士の袂の広野まで走らせた。
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富士の広野に着くと間もなく車外へ出た。微かに感じることのできる風は、背丈ほどに生成した"すすき"を森閑と靡かせていた。澄んだ空気は、空との境界線を不明瞭にさせてしまうほど、溶岩と軽石に覆われた灰褐色の地膚を蒼々と見せていた。

その後、富士の五合目(標高、約2500m)まで車を走らせ、御殿場市街を見下ろすことのできる中腹に辿り着いた。箱根連山でさえ眼下にする五合目。この場所の空気は、筆舌にし難いほど清々しいものだ。



今にも手に届きそうなくらいの距離に浮かぶ淡雲は、蒼空の中を現れては消え、静かに、そして悠揚とたゆたんでいた。
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by zeno1016trp | 2006-10-16 22:11 | 帰省日記