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日本画バンザイ!

一今月23日、藝大の最終合格発表と共に、予備校講師の仕事を卒業した。
予備校としては決していい結果とは言えなかったが、それでも最後まで頑張った受験生たちをひとりひとり心から称えたいと思う。



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この日、予備校全職員が集う毎年恒例の「納会」が行われた。
お世話になった各科講師の方々に挨拶をさせていただき、さらに辞任のスピーチもさせていただいた。
感謝の意は尽きなかったが、言いたいことは言えた。徐々に俺の中のボルテージを上げて、最後に「日本画バンザイ!」って叫んでもみた。俺がすっきりとした気分で終わりたいと思っていたからなんだ。 (笑)
まあ、俺の中で"片"をつけることができたような気がする。

—そして先日。
日本画の打ち上げが行われ、生徒たちに送別をしてもらった。
直前まで秘密にしていたなんて。(涙)

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大きな大きな花束と共に、たくさんのコメントが書かれた色紙の寄せ書きをもらった。
色紙の真ん中に、筆で「闘魂」って文字…。まあ、俺の印象ってどこいっても変わらないんだな。(笑)
早速、アトリエに飾ったよ。
花束は燈色の包み紙にくるまれた赤燈のアルストロメリア、チューリップ、金魚草の名で親しまれるアンテリナム。選んでくれた生徒から見た俺の印象みたい。嬉しかったよ。

君たちに出会えて本当によかったと思う。そして俺を支えてくれた講師仲間、そしてついてきてくれた多くの受験生たちに感謝の気持ちは尽きない。
最後まで見届けることができないのが残念だけど、離れた場所で、再び挑戦する生徒たちの進路が決まるまでは見守っていこうと思う。



俺はなんだかんだ言って、この「日本画」って言葉が好きなようだ。
日本画という言葉に、コンプレックスを抱くことがある。当たり前のようにジャンルを問う人がいて、その時、なぜか日本画と答える事に後ろめたさや、戸惑う気持ちが生じることもある。
けれどこういう仕事をしてきて感じたこと。俺は確実にこの言葉に支えられている。
言葉の起源や語彙が曖昧だろうが何だろうがどうでもいい。
美術に足を踏み入れる予備校時代から出発して、現在に至るまで、日本画という"背景"に支えられてきたという実感がある。それは素材でもあり、概念でもあり、仕事でもあるだろう。
そしてそれは事実でもある。

もいっちょ!日本画バンザイ!

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by zeno1016trp | 2006-03-28 21:37 | 日常のよしなしごと

Well done!!

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今日は、目黒区立美術館http://www.mmat.jp/『村田朋泰展  —俺の路 東京モンタージュ—』へ行ってきた。

藝大の講師の傍ら会社を設立し(オフィシャルHPhttp://www.tomoyasu.net/ ) 、今や映像作家として名を馳せる村田さん。
話題を呼んだMr.Children の「HEROプロモーションビデオ」(パペットアニメーション)は記憶に新しい。
村田さんとは共に1年間予備校で仕事をしたこともあり、 旧知の間柄なんだ。
当時、制作についての話をよくしてくれた。構想中のアニメーションのコマやキャラクターを見せてくれたこともあった。ピアノのイメージがあると言っていたな。後に、作品「朱の路」に展開したものだった。


ちょうど今日はワークショップだったようで、会場に彼の姿を見つけた。
以前にも増してオーラを感じた。俺の見方のせいなのか。
彼の座るテーブルの前にはサインを待つファンの列が出来ていて、到底会話が出来そうも無かった。でも挨拶だけでもと思って、横から声をかけた。
「こんにちは。」
一瞬驚いたような顔つきになったが、俺と分かった瞬間、
「おお!今どうしてんの!」
サインを書いている手を動かしながら、気さくに話し掛けてくれた。
そこには数年前と変わらない、優しい眼差しの村田さんがいた。

久し振りに再会したこともあり、少しの間会話を楽しんだ。
けれど家路に着く頃、いつものようにそれは襲ってきた。
"嫉妬?の嵐"。けれど悔しいのか、それとも羨ましいのか分からない。
何なんだ?この突き上げてくる感情。No Borderを観た時もそうだった。笑
素直に鑑賞する自分と、嫉妬を強く感じる自分の二重構造。いつも頭の中でスパイラルを起こす。スパイラル・ブレイン、ぐるぐる。
—確かに俺は、嫉妬深い人間だ。笑


じゃあなんで観るのか。自分に問う。
また迷宮に入り込む。きっと究極のSであり、Mでもあるんだろうな…って、訳分からない答えを当てはめようとする。
一つだけ分かっていることは、"観る"ことを、"視る"ことと同等のレベルで自己の基底に据えているということだ。

…そんなことを考える俺は、つくづく空っぽな人間だなと思う。
その空っぽな自分に、必死に蓄えを増やそうとしているのが本当の自分なのかもしれないとよく思う。
日常生活、人との対話の中からも含めて、俺は自発的にいろいろなものを回収したり吸収していきたいと思っている。取り込まれたそれらは意識的にも無意識的にも撹拌、融解、淘汰され、次第に自己が形成されていくのではないのかって思う。日本が有史以来、中国、シルクロードを経由して、また明治の文明開化以後は欧米を経由して西域までのあらゆる文明を吸収し、独自の文化をつくってきたことにも似ているんじゃないかとも。
こんなふうに、詰め込んだ"坩堝"から再形成されていくスタイルも然りなんだとは思う。
まあ兎に角、地道にやっていくことに変わりはないのだろうけど。




—原宿。昨日、展示を観に原宿に行ってきたんだ。後輩の展覧会を観る為に。
でも祝日なんて日に、手強い"竹下通り"なんぞを通ってしまったのだ。ギャラリーまでの道程を過ってしまった。
原宿駅を降車した後の賑わいといったら、「正月のアメ横」状態。昨日は確実に「アメ横」ではなかったはずだ。
菓子の叩き売りこそはなかったけれど、シルバーアクセの叩き売り。
ちなみにシルバーアクセの変換を間違えて、苦笑い。"汁婆空く背"。
汁婆って、、、一体どんな婆さんだ?笑

引き返すにも引き返せない人間の数。
なんとか通りの中央まで行ったが、明治通りははるか先。そんな状況で改めて人間の頭を見た時、でかい掃除機で吸い取ってしまいたくなった。荒唐無稽なことばかりを考えた。

必死に追いすがり、ティッシュを配る兄ちゃん。
キャッチのネエちゃん。
へそだしルックのギャルたち。ピンクがまぶしい。
ピンクの隣を歩くジーパン女。パンツが右斜めに下がってきて、ケツが見えかくれしている。
横一列に歩く女子高生。遠くから、品定めをしている男のグループ。
中国人や欧米の家族らしき観光客。デジカメで記念撮影しても、貴方たちの後方は遥か先まで人間しかいないはずだ。
外国人男性と日本人女性のカップル。
3人組の白人男性。(なんで半袖なの?な、夏?) 
セクシーな下着ショップに目を奪われていて、思わずぶつかりそうになった。
こんな人込みの中で犬を連れている女性。犬が興奮しているじゃないか。
二人組のカタギの方々。最近の若者が何とかって言っていたな。目を合わせないように耳を傾けていた。笑
どうも好かないこの街。何度来ても好かない。俺のザ・ワースト東京な街。



やっぱり俺は、上野のお山でいいのかも。
小学生の姪が、俺が今まで"動物園の学校"に通っているって勘違いしていたらしい。…動物園の"隣の"学校だよ。
でも、あながち嘘じゃあない。笑



体でも動かしたい気分になってきた。


昨日、WBC野球日本代表が世界一に輝いた。
おめでとう、日本。ありがとう、日本。
Well done!!

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これからも熱くいこうぜ。
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by zeno1016trp | 2006-03-23 02:37 | 展覧会鑑賞記

帰省

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週末を利用して、妻の実家<駿東郡小山町>に帰った。東京から電車で3時間。
妻の実家<駿東郡小山町>と俺の実家<御殿場市>は隣り街。


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駿東郡小山町は足柄山の金太郎の故郷でもある。
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by zeno1016trp | 2006-03-21 03:05 | 帰省日記

清々

久しぶりの日記。

ようやく受験シーズンが終わり、一息ついています。
今日は風は強かったが、日ざしは暖かく春の訪れを身近に感じました。


論文~展覧会~修了~アトリエ撤収、そして息つく暇もなく受験へと流れ込み、気が付いたら3月も半ばになっていた。
予備校で仕事をすることは自分の制作とは全く違う神経を使う。いつも帰宅したらぐったりで、PCに向かう気力さえ起きなかった。正直、自分の受験の方がまだ気が楽だったと思ったな。

休みが無かったから時間を作っては、カプーア展や東博の「書の至宝」(空海、藤原行成、王義之、米ふつ、、、国宝級の書ばかりで、こんなに興奮した展覧会は初めてだった)、No Border などの展覧会へ行った。予備校の昼休憩に"新宿"から"銀座"へダッシュ!作家の三瀬夏之介さんの個展会場に飛び込んだことも。


23日は藝大の最終合格発表がある。日本画は今年も約30倍の倍率。希望を持って、今は天命を待つしかない。
そして23日をもって、予備校講師も終了する。鎌倉の予備校から数えたら通算8年か。長くも短い講師生活に、ほんとに数多くの出会いがあった。
特に今年はいろいろなことがあった。それでも俺を支えてくれた講師仲間、そしてついてきてくれた多くの受験生たちに感謝の気持ちは尽きない。どうもありがとう。
これからは離れた場所で、再び挑戦する生徒たちを見守っていこうと思う。



さて、俺自身は制作スイッチに切り替えて、個展の準備を始めていくつもりだ。

俺の借家の家には小さな庭がある。
その庭の中央に、身の丈ほどの梅の木が一本立っている。
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やや遅咲きの花は、 ふっくらとしたかたちの、けれどこまやかに波打つ花びらがあり、麗らかで清々しく感じる。
まるで今の俺の心境を反映しているかのようにも思えるこの木を、しばらく眺めていることが楽しく感じるこの頃だ。
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by zeno1016trp | 2006-03-17 17:11 | 制作日記

正念場

仕事が忙しく、間があいてしまった。久しぶりのブログだ。


新宿に在る美術予備校の講師をやっている。
まもなく、東京芸大の入学試験が始まる。
俺にとっては正念場の時期だ。連続出講の日々が続く。

俺が教える科の試験は8日9日、12日13日の計4日!
あと少し。

受験生にとってこの時期は、「いいイメージを持って受験に挑めるよう」に体制を整える時期だ。
そう、一年間の総仕上げの時期。
教えると言うより、受験生の背中を後押しするような気持ちでいる。生徒一人一人が持っている力を最大限に発揮できるよう、、、。


帰宅時はいつも妙な疲労感に襲われる。が、あと少しだ。
朝7時に家を出て、帰宅する時刻は10時という日が続く。

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by zeno1016trp | 2006-03-06 01:32 | 日常のよしなしごと