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怒濤の一週間

昨日、"終了できなかった"修了作品を搬入し(笑)、ようやく解放された。終わった~。

13日から17日の学位審査のための作品公開及び論文発表(博士展、3人展形式)展示も多くの方にお越しいただいた。
搬入出の手伝い、会期中の受付、手伝いの学生は約20人。本当に助かりました。
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まず、14日の論文公開発表も無事?終了した。
聴講して下さった方、どうもありがとうございました。平日の朝だったにもかかわらず、40人(もっとかな?)くらいの方に来ていただいたよう。

二日連続徹夜で臨んだ発表だった。二日間本当に寝なかった。
昼間は制作、帰宅後準備。朝方までプリンターを酷使していた。
発表は"上がる"ことはなかったが、正直"緊張"はした。それでもシナリオを作成し、話す内容を絞っていたために、1時間半は短く感じるほどだった。 ただ、シナリオを見落としたりと焦る場面はあった。(笑)
この日は帰宅後、すべてを忘れて曝睡した。

翌日、斉藤先生から連絡をいただいた。学位取得が認められたとのこと。でも俺は学位取得をしたことより、やはり論文を書くことができたことの方が嬉しい。


昨日は修了展の搬入と博士展の搬出と重なり、非常に疲れた。
この前夜は徹夜制作。
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修了展搬入が先にあり、だいたい目処がついたところで後は修士に任せ、アトリエに戻った。博士展搬出まで1時間前だったから仮眠した。

実は打ち上げも予定していたが、搬出ももう限界って感じで、後日に変更したくらい。アダムがいなかったら大変なことになっていたな。


そんな今日は昼まで寝た。笑

午後から学校に作業をしに行ってきた。今月中にアトリエ撤収だから片づけもしなくてはいけないが、まだ日数があるので描こうと思う。

そろそろ予備校も復帰しなくては。少しだけ遊びたい休みたいと思うこの頃だ。
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by zeno1016trp | 2006-02-19 02:37 | 制作日記

展覧会前

まもなく展示が始まる。展示が近くなると、いつもそわそわした気分になってくる。描くべき作品をよそに、身辺の片付けや掃除を始めたりする。片付けを一度始めたら止まらない。というか気が済むまでやめられない。何やってんだろと思いながらも、年末の大掃除モードになってしまう。
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そんな今日は搬入だった。午後1時から始めたが、終了した頃は5時をまわっていた。

作品の展示もこだわり始めたら止まらない。作品の配置から始まり、作品同士の間隔、作品やタイトル・キャプションの水平、微妙な位置関係を徹底的に見直す。

ある程度、展示のイメージや想定をして骨組みを作っていても、実際の会場で作品を置くと雰囲気が変わる。だから配置の変更もよくある。
サッカーが好きな俺は、会場というフィールドで、作品のフォーメーションを考えているような感覚で楽しい。展示の軸となる作品は、不動の司令塔のような感覚。サッカー馬鹿かな。

サッカー・ワールド杯も近い。待ち通しくて仕方がない。
監督でもないのに、やたらと代表のフォーメーションを考える。そう言えば日本美術史の巨匠絵師のフォーメーションを考えたことがある。FWは簫白、若沖、MFは右に光琳、左に宗達、司令塔は等伯だ。ボランチは堅実な応挙と狩野探幽に任せたい。DFは永徳、光信、鉄斎、GKは北斎だ。スーパーサブにMF抱一、DF大雅、FW廬雪、、、まだまだいるぜ。
どうだ。ブラジルに勝てるか。

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by zeno1016trp | 2006-02-13 00:41 | 制作日記

観賞メモ

先日、銀座のギャラリーを巡った。
二人の友人がそれぞれ個展を開催していたからだ。メトロ東銀座駅で下車して、始めに晴海通りを渡った5丁目の画廊で開催している友人の会場に行き、その後もう一人の友人が開催している昭和通り沿いの画廊に行った。
人の展示を見ることは、自分自身の活動源ともなる。 特に同世代作家の展示を見ることは、とても刺激になる。

俺は、銀座には週に1度、多い時は2度3度足を運ぶ。
銀座は、東京では最も画廊が集中した街でもあり、その数は100を超える。これでも不況、高い家賃の影響によって、移転などで減少している数だ。かつては画廊数が400近く存在したらしい。
画廊にはそれぞれ取り扱う分野があり、個々のカラーを持っている。オーナーの人間性も画廊の特徴に表れているとも言えるかもしれない。作家の作品と同時に、そういう違いを観ることも面白い。
銀座という街は、400年もの年月を遡る歴史があるらしい。 明治の頃からは、新聞、出版関係の会社が多く集まり、情報の発信地になったようだ。現在も多くの出版会社が存在する。現在は多くのブランド店舗が立ち並ぶ。文化とジャーナリズムとトレンドという、「ハイ」と「ロー」と「サブ」の混在した街だろう。

話変わって、先日、新宿にある佐藤美術館の「岡村桂三郎展」に足を運んだ。ちょうどギャラリートークがあった日だ。美術界をパワフルに牽引する作家だ。俺の大学の先輩でもある。
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岡村先生の作品群は、地に根ざしたような「もの」と化していた。決して単なる物体としての「もの」ではない。作品が林立する空間は、まるで迷宮に入り込んだかのような感覚になった。観者への見せ方、取り込み方を始め、あまりに学ぶべきことが多かった。
表現を行うとき、日本的なものを意識しているのかどうか訪ねてみた。先生は、日本そのものはあまり意識していないが、風土や環境、—例えば湿度など、そういったものを意識しているし大切にしていると言われた。
表現とは何か、絵を描くこととは何か、改めて考えさせられたように思う。

もう一つ展覧会を取り挙げたい。東京都美術館で開催しているバーク・コレクション展だ。アメリカの日本美術コレクターであるバーク財団のコレクション展である。 日本美術に関心があり、異国の視点で収集している財団だ。海外の日本美術に対する見方や視点、好みの一端をかいま見ることができる展示だと思う。

展覧会場は、絵画、彫刻、陶器など多くの作品が展示されていた。全くの無名画僧の軸物も多く並んでいて、日本の美術館であまり見ることができないものもあるから面白い。
必ずしも国宝や重要文化財レベルだけが優れているとは限らないとよく思うが、このようにバーク・コレクションの無名や不明の作品を目にすることで、その他の作品群の質の高さも実際に知ることができる。

美術分野だけだとは限らないが、歴史的背景、政治的背景によって影響を受けた時代もある。自分たちが見ているもの、または見せられているものだけが全てではないということを自覚せねばならない。
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by zeno1016trp | 2006-02-13 00:06 | 展覧会鑑賞記

谷中墓地

現在、次から次へと迫る展覧会の準備で忙しい。
昼過ぎ、額の設計図面を作成し、業者に発注した。今描いている縦横2mの作品に取り付ける額だ。決して安くはないが、そんなことよりも搬入間際の発注になってしまったことの方が気にかかる。
果たして、搬入までに間に合ってくれるのだろうか。
そんなことを考えながら、帰路である谷中墓地の間を通り抜けて日暮里駅に出る道を歩いた。
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現在、俺は大学まで電車で通学している。京成線の沿線に住んでいるため、降車駅は日暮里駅である。そこから、谷中銀座に向かって歩くと、まもなく左手に谷中墓地が広がる。芸大は、墓地を抜けて言問通りを渡った方向にあるため、俺は墓地の間を抜けて芸大に通う。
通学路は、一本の道の両脇を墓地が挟んでいる。通り沿いには桜の木が並び、春になると花びらが一斉に枝を埋め尽し、見事な桜並木となる。木々から差しこむ木漏れ日をとても美しく感じながら、ほぼ毎日、行きと帰りに歩く。谷中墓地の周辺にも、東京という大都会の中にありながら、木々が生い茂り、古い時代を感じさせてくれる建物も多くある。
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墓地の中に天王寺五重の塔跡があり、その前も通る。幸田露伴の「五重の塔」で有名だが、自分には日本画家、横山操の「塔」の方がなじみ深い。1957年の火災の際、横山操は五重の塔の延焼の知らせを聞くと、当時"鴬谷"のアトリエで制作していた横山操はすぐに駆け付けてスケッチを描き始めたといわれてる。そこを通る度にそのエピソードを思い出す。

この谷中界隈を歩くたびに、墓地という特殊な空間と隣り合わせに住んでいる人々がいることに対して、不思議な感情を抱く。なぜなら、墓地という異空間が、人間と密接した距離にありながら、全く違和感なく共存しているからだ。墓地というと、多くは生活圏から少し距離を置いたところにあることが多い。しかしこの地域は、建物に密接し合う所にある。そもそも、谷中・日暮里界隈には、寺院が密集しているという状況もあるのかもしれない。
 
日暮里駅から程近い墓地に両脇を挟まれたこの通りは、俺のように通学・通勤する人々が、普段の生活で利用している。また犬の散歩やジョギングで通る人々も多くいる。生と死の境界は明らかだが、この谷中墓地の空間は、生きている人間と土の中に眠る人間との距離をあまり感じさせない。この道を歩く時間に、俺は自分の周囲に生きていた誰かを思い出し、生死についてよく考える。
俺の目の前には対照的な世界が広がっている。
 
墓地を取り囲む木々、足下には様々な植物の命があり、墓地の向こうに街並みが見える。
そんな空間を抜ける時に時折見える、木々で切り取られた空のシルエットに安堵を覚える。建物で切り取られた空のシルエットよりいい。


— 間もなくして、日暮里駅のホームの明かりが見えてきた。
今夜は少し風が強かった。墓地の木々、木の葉が静かに揺れていた夜だった。

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by zeno1016trp | 2006-02-09 01:47 | 制作日記

お気に入り

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せっかく開設したブログ。忙しさを理由に間をあけてしまった。笑
"マメ"に書いていこうと思うこの頃。

…身近なお気に入りを紹介しようと思う。


以前、通りかかった花屋で一つの"バンブー"に目が止まった。
衝動買いしてしまった。大事に家に持ち帰り、前に栃木県の那須で買った木製台座に乗せて、着物の帯生地で作った敷き物を下に敷いた。いい雰囲気になった。
一昨年90歳で亡くなった曾祖母の形見の"裁縫机"(裁縫の先生だったんだ) をリフォームして居間の座卓にしたが、これにも合う。
(座卓の左側にあるのは"ロッキングチェア−"。リサイクル・ショップで探して探して見つけた味なヤツ)

バンブ−の隣にある、でかい"マラカイトの原石"も。
新宿で開催された、年一回の"ミネラル・フェアー"で散々探した。コンゴ産で一枚もの。割れたりしようものなら、へこむだろうな。シダ植物の化石が模様の様に入る。持っている原石の中でもお気に入りだ。
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by zeno1016trp | 2006-02-08 11:38 | 日常のよしなしごと

展示の案内 1

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小品のグループ展に出品している。
小品と言えど17人。搬入前はどうなるのか心配だった。

俺の隣の作品は、5年来の友人であり、同志でもある作家の佐藤裕一郎君。(手前2点が金子。)

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他の賑やかな壁面に比べて、離れ小島のこの壁面だけが静かにぶつかっている。


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 『羅針盤セレクション HOPE 2006 ー様々なニホン画ーVOL. 1』
 
 吉岡順一/増川朋花/立尾美寿紀/佐久間香子/手塚葉子/濱田樹里 /佐々木環美/四宮義俊/佐藤裕一郎/松岡歩/井上恵理/金子朋樹/牛嶋毅/神保千絵/竹川リサ/山本佳永/朝倉隆文/小田恵理子
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  会期/2006年1月30日(月)~2月4日(土)
  開館時間/午前11時~午後19時(最終日17時) 
    
  場所/ アートスペース羅針盤
http://rashin.drawing.jp/ex/2006/0130/index.html
東京都 中央区 京橋 3-5-3 京栄ビル2F
      
東京メトロ銀座線京橋駅2番出口、徒歩2~3分。
 
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by zeno1016trp | 2006-02-03 07:37 | 展覧会の案内